もう二度と商品レビューなんてしねえ!!
前回、初めて商品レビュー記事を書いたんですよ。
自分では、初めての商品レビューの割に、上手くいった方だと思ったんです。
かなり上出来だったと。
100点満点中で言えば120点。
ベストオブレビュー。
レビューの中のレビュー。
レビューオブザイヤー受賞レビュー。
それほどよくできた商品レビュー記事だと、満足していました。
自分で何度も何度も読み返えしては、悦に浸ってパイン飴をぺろぺろ舐めてたんです。
(何気に、はてブで初コメントも頂きました。あれは素直に嬉しいですねヾ(*´ω`)ノ゙ ウッヒョヒョ♪)
それで自信満々に、商品レビュー記事を書いている知り合いに、前回の記事を見せたんですよ。
どう!? ってね。感想ききたくて。
そしたらね
「商品レビューをなめるな。ゴミめ!」
と言われちゃいました。
自分の耳を疑いましたよ。
自信満々でしたからね。
それがまさかね。ゴミとか言われちゃいまして。
かなりショックでした。落ち込みました。
そして僕はあの時、誓いました。
二度と商品レビューなんてやるか!!
僕の心はやさぐれてしまいましたよ。
こんなゴミみたいなレビュー記事を書いた僕なんて無価値の人間なんだと。
もう、人生なんて、どうでもいいと投げやりな気持ちでいっぱいです。
その日から僕は、大好きだったパイン飴を舐めるのを止めました。
その代りキシリトールガム(ブラック)を噛むようになりました。
そして、ガムを噛みながら商品レビューを書いているブログを見つけては、コメント欄を荒らすようになったんです。
「そのレビューしている本読みましたけど、そんなに面白くなかったですよ」
「そのレビューしている映画、ラストは主人公が死ぬんですよね」
「そのレビューしているカメラ、なんかへんな形してますね」
そんなバカな事を続けていると、仲間が増えました。
同じように商品レビューの夢に破れた半端者達が、僕を慕い始めたのです。
僕らは徒党を組んで商品レビューをしている記事を荒らしまくったのです。
でも、いくら荒らしても荒らしても僕の気持ちは晴れませんでした。
それどころか、ひたむきに頑張って、商品レビューをしている記事を見つけるたんびに、胸の奥がギューッと、締め付けられる思いに駆られたんです。
その時は決まって、僕が高校生の頃を思い出してしまうんですよね。
レビューに青春を捧げた 高校時代
僕が通っていた高校は商品レビューの名門校だった。
毎年、県大会にも出場している。
商品レビューの道を志すものなら、だれもが入学したいと思う学校だ。
僕はその高校に運よくレビュー推薦で入学できた。
地方のレビュー大会で優勝した実績を買われたのだった。
確かその大会のレビュー種目は”輪ゴム”だった。
≪輪ゴムにつていレビューせよ≫
『この輪ゴムはすごくよく伸びて絶対に千切れません。
まあ、たまに千切れたりするんですけど、いっぱい入ってるからその時は新しい物を使えばいいだけです。いっぱい入って安いですし。
輪ゴムって結構必要な時ありまから、家に置いといても損しませんよ。
ほんとこの輪ゴムよく伸びから買ってください。お願いします。とにかく買ってください。なんでもしますから買ってください』
てな事を書いて個人の部で優勝したのだ。
僕はその高校に入学すると、もちろん商品レビュー部に入部した。
その年のレビュー部の、一年メンバーは豪華だった。
みな中学時代にそれぞれのレビュー道を極めた強者達。
商品レビューを書いたら商品を根こそぎ売りきれにさせるsold outの木村。
値段が高いという理由でひたすら宝石類をレビューしまくるジュエリー山崎。
使った事もないが、見た目がかっこいいからという理由で、ひたすら電動ドリルドライバーの商品をレビューしまくった、ドリル松田。
「俺、思春期だから」と言って女性物の下着ばっかりをレビューするランジェリー山田。
そしてこの商品レビュー部の顧問を務めるのは偉大な監督。
天存(あまぞん)先生だった。
僕がこの学校に入学した理由の一つが、天存先生がいるからだった。
うちの高校が商品レビュー名門校と言われているのは天存先生の指導のおかげなのだ。
天存先生と初対面した時の事は今でも覚えている。
「君は確か、『第38回、何から何までレビューぜよ』の優勝者だったね。君の輪ゴムのレビューは、実にすばらしかった」
嬉しかった。
あんな小さな大会の事、僕の輪ゴムのレビューの事を知ってくれていたなんて。
それから、僕は天存先生に輪ゴム男と呼ばれ始めたのだ。
嬉しかった。
僕は天存先生の元でひたすら商品レビューをして、強くなっていったのだ。
夢の全国大会
全国制覇まで目前となったその試合。
僕らのチームは相手チームに1ポイント差で負けていた。そして時間は残り5分。
僕はもうあきらめかけていた。
「まだまだいける! 絶対勝つぞ!」
僕はチームを励ますためにそう言った。
せめて時間いっぱいまであがこう。
そう思って相手チームに必死にくらいついた。
そしてなんとか僕は、相手チームから商品を奪う事に成功したのだ。
だが、走った勢いが止まらず、そのまま転倒して商品を落としてしまった。
商品はコートの線を越えて、転がって行った。
「……もうダメだ」
残り時間は3分。
僕は完全にあきらめてしまった。
だが、その時、落とした商品を持って天存先生が近づいてきたのだ。
「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこでレビュー終了ですよ」
僕は……目が覚めた。
まだ、終わってない。
あきらめないぞ!
僕は天存先生から商品を受け取ると、相手のゴールに向かって走った。
そして、ゴール下まで行き、持っている商品をレビューした。
≪カルピス≫
『カルピスは美味しい。
夏に無性に飲みたくなりますよね。カルピス。
とにかくねほんとカルピス美味しいですよね。
原液のままゴクゴクいけちゃいますよね。て、そんなわけないですよ!
それほど美味しいってことですよ。
カルピスを一言で言うとね、本当美味しい』
僕は審査員席を見た。
審査員席に座っている三人の審査員が旗を上げてた。
3ポイント入ったのだ。
時間ギリギリで僕らは逆転優勝。
あきらめなかったから優勝できた。
あの時、天存先生から大事な事を教わったのだ。
現状の僕
なのに、今の僕は商品レビューをあきらめて、商品レビュー記事を荒らしている。
情けない。本当に情けない。
今の僕を見たら天存先生はなんていうかな。
きっと、愛想をつかすんだろうな。
僕はそんな事を思いながら
「そういえば、アソシエイトの審査どうなったかな?」
ふとメールBOXを開いた。
あ……。
アマゾン先生……!!
レビューがしたいです……。
てなわけで、アマゾンアソシエイト受かりました( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \
今後、商品レビューをしていきたいと思っています!
それでは、初アマゾンアソシエイトのリンク張っときますね!!