パインアメに導かれてその② 発見したのはパインアメ味ロールケーキ！？
先日の事です。
僕はパインアメを舐めながら、公園で筋トレをしてたんです。
「……３９９９７……３９９９８……３９９９９……４００００」
僕は目標の４００００回の腕立て伏せを終えて、地面に倒れ込みました。
その日は朝から、ランニング１００キロ、腹筋３００００回、背筋１００００回のメニューをこなしていたので、もうヘトヘトでした。
「かなり糖分を消費したな。パインアメを舐めて体力を回復しよう」
※一説によれば、パインアメを1粒食べれば軽く10日は飢えを凌げて、たちどころにどんな傷も治してくれる代物であるとかないとか。
僕がパインアメを舐めようとした瞬間、声が聞こえてきたんです。
おい、俺だ。パインアメだ
「えっ！ パインアメさん？ また前回同様、僕の脳に直接話しかけているんですか？」
前回
そうだ。実は、敵に捕らわれてしまった。いますぐ助けに来い
「なんですって！ 敵って一体だれなんですか？」
詳しく説明している時間はない。今すぐ案内する場所まで来い！
「……分かりました。今すぐ向かいます」
こうして僕は、パインアメが案内する方向へ歩いて行きました。
ここだ。このスーパで俺は敵に捕まっている。早く中へ入れ！
「……うーん。一ついいですか？ パインアメさん」
なんだ！ こんな時に、さっさとこのスーパーの中へ入れ！
「確か、パインアメが最初に発売したのは１９５４年ですよね？」
何を言っているんだ！ こんな時に。１９５１年だろ！私をバカにするな
「あれ？ 間違えた。恥ずかしい。穴があったら入りたい。あっ、パインアメさんは真ん中に穴が空いてるじゃないですか。その昔から空いている穴に僕を入れて下さいよ」
何をつまらない事を言っている。私の穴にはいまだかつて誰も入れた事などない。さっさとスーパーに入れ
「おい、お前。パインアメさんではないな？」
なっ、なんだと！！！
「パインアメの真ん中の穴は発売当初は開いてないんだよ。発売から２年後の1953年にはじめてパインアメの真ん中に穴が開いたんだ。……お前は一体誰だ？」
クックックック。まさか、見破られるとはな。そうだ。俺はパインアメではない
特濃ミルクアメだ！
「なに！！！ まさか……お前だったのか……特濃ミルクアメ」
そうだ。俺だよ。お前はパインアメを舐める前は、俺をいつも舐めていただろう。だが、パインアメに出会うとパインアメばかりをペロペロペロペロと舐めて俺には見向きもしなくなったな
「くっ、仕方ないだろ。特濃ミルクアメを食べた後は、なんか口の中がネットリした感じになるんだよ」
ふん、理由なんてどうでもいいんだよ！ パインアメのアフィリエイトまで張りやがって！ これはな。俺の復讐だ
「まさか、復讐って！ お前パインアメさんに何かしたのか！？」
パインアメの命は、あとわずかだ。
「なんだと！？ パインアメさんに何をした！？」
パインアメを助けたければ、このスーパーのお菓子売り場まで来ることだな
ダメだ来るな！ こいつは罠だ！！
「パインアメさん！！」
お前はすっこんでろ！！
ぐはっ！！……。
お菓子売り場まで……こい
僕はパインアメさんを助けるために、罠が待ち受けているであろうスーパーに足を踏み入れた。
おそらく、特濃ミルクアメは何人もの刺客を送り込んでくるはずだ。
でも、行かねばならない。
パインアメさんを助けるために！
僕はお菓子売り場に行く途中、デザート売り場に目が止まった。
「なっ、これは！」
なんと僕が発見したのはパインアメ味ロールケーキでした。
僕はそれを手に取りレジへと向かいます。
待て、貴様どこに行く？
「パインアメ味ロールケーキを見つけたんです。だから、今日はこれを買って家で食べます」
なんだと？ パインアメがどうなってもいいのか！？ おい！ おーい！おーーーーい！
パインアメ味ロールケーキ
……というわけで、前置きがクソ長くなってしまいましたけど、パインアメ味ロールケーキを食べたので感想を書きたい思います。
食べた感想
美味しくないですｩｩ｡･(つд`｡)･｡
前回のチーズケーキ同様、パインアメの甘い後味が尾を引きます。
パインアメを溶かして、ホイップクリームにブチ込んだ味ですね。
フルーティーな味や酸味は皆無。
ただただ、アメの甘ったるさが際立ちます(｡´Д⊂) ｳﾜｧｧｧﾝ!
これを食べるなら、ローソンのプレミアムロールケーキを食べて優雅に紅茶をすすり、その後にパインアメを舐める事をおすすめします。
あーあ。パインアメ買えばよかった。
ほらな！
ほらな！
第一部完
