鳩と僕のベランダ戦争
僕のベランダは汚い。
ゴミをベランダに放置しているとかではないんです。
そもそも僕がベランダを汚しているわけではない。
僕がベランダを掃除しても汚くするヤツがいるんですよね。
こいつのせいです。
鳩です。
こいつらのせいでベランダが糞まみれになるんです。糞テロリストですよ。
ハトに悩まされた人は、結構いるんじゃないでしょうか?
僕はこの件で、ハトが嫌いな動物一位になりました。
因みにハトの糞が原因で感染症になる事もあるらしいです。
本当に憎いぜ鳩野郎!
※余談ですが、僕が学生の頃、目の前で先生の頭に鳩のフンが落ちたのを見た事があります。あれは大笑いしました。
でもそれ以降、先生は運がものすごくツイてきて宝くじが当たったとか当たらなかったとか風の噂で聞いたり聞かなかったりしました。
鳩が僕のベランダに来る原因は隣のビルでした。
そのビルに大量の鳩の群れが住みついているんですよね。
それで、そこら近隣のマンションのベランダに羽休めで止まっていくんですよ。
そしてついでに、糞もしていくと。
ハト対策
ハト対策はいろいろ講じましたね。
ネットで調べていろいろ試しました。
結構、いろいろな種類の鳩対策がありました。
その中でも僕が実際に試した鳩対策を紹介します。
おもちゃの蛇を置いてみる
蛇は鳩の天敵です。
蛇のおもちゃを置く事で鳩が怖がって逃げていくらしいです。
それで、100円で買ったおもちゃの蛇を置いてみたんです。
すると最初の方は鳩が来なくなったんです。
おおー、テカテカのゴム臭い蛇でも役に立つんだなと思いました。
でも一週間ほど経つと普通に鳩が来ましたね。
蛇の横に何食わぬ顔で「ポッポッポー、ポッポッポー」って鳴いてました。
おもちゃって気づいたんでしょうね。
鳩は意外と頭がいい事に気づかされたました。
ニコチン水をまく
ニコチンの毒性で鳩がその匂いを嗅ぐと近づかなくなるらしいです。
それで僕はまずニコチン水を作る事にしました。
ニコチン水の作り方はタバコを3~5本を水に漬けると出来上がりです。
そのニコチン水をベランダに巻くのです。
これね、効果の程は微妙でした。
鳩が来る頻度は少なくなりましたけど、たまに来るんですよ。
サザエさん家にノリスケが来るぐらいの頻度できます。(わかりづらいか?)
でも、一番の辞めた理由は、ベランダがタバコ臭くなるのと、タバコの値段が高いのが難点だったからです。僕が喫煙者ではなかったのが大きな要因ですね。
タバコは嫌いだしそのタバコを買うのはバカらしくなります。
鳩対策のニコチン水、ベランダの清潔を保つためにやっている行為が逆にベランダを汚しているというなんとも皮肉な結果に終わりました。
鳩よけの剣山を置いて戦争は終結!?
鳩は一度、ベランダの縁に止まって安全かどうか確認してから、ベランダの中に降りてくる習性を持っているそうです。
なので鳩よけの剣山を買ってきてベランダの縁に設置しました。
これも100円で売ってました。※写真のやつとは違います。
剣山を設置してから鳩は来なくなりました!
これで鳩との戦争は終結した、そう思ったんですけど……甘かった。
早朝「ポッポッポー、ポッポッポー」の鳴き声で目が覚めました。
まさか!! 終わったはずだろ! 来てるのか! 嘘だ!
僕は飛び起きてカーテンを開けました。
すると、そこには!!
鳩が剣山に立っていたんです。少林寺の拳法家の如く。
あれが噂にきく気功というやつですかね? まさか鳩が習得しているとは。
習得の道は険しかっただろうに。過酷な修行を積んだのかもしれない。
「ふっ、負けたよ。あんたの勝ちだ」
これを目の当たりにして僕は完全に心が折れた。
そして僕は鳩対策をしなくなりました。
ハト対策を止めてからのその後
ある日の事、鳩がいつものようにベランダで優雅に糞タイムと洒落込んでたんです。
それを僕はソファーに座って優雅に紅茶を飲んで見ていました。
すると、もう一羽の鳩が飛んで来たんです。
何という事でしょう。
二羽の鳩が羽を広げてぶつかり合いを始めたんです。
鳩A「ポッポッ!ポー!ポッ!ポッポ!」
鳩B「ポッ!ポッ!ポー!ポッ!ポッ!ポー!」
僕はしばらくみていると何をしているのか気づきました。
あーあ。鳩同士が縄張り争いをしているんだなーと。
鳩A「なんだお前。ここは俺が見つけた場所だ。出ていけ!」
鳩B「後から来たくせに生意気だな! お前こそ出ていけ」
そんな事を言っているのかな?
僕はその縄張り争いをしている鳩を横目に声を大にして言いたかった。
いや、人の家に侵略してきて縄張り争いって。このベランダは賃貸主の僕の縄張りなのだが。
そして、ふと思ったのです。
もしも神様とやらがいるのなら領土紛争をしている人々をみて同じことを思うのかなと。
鳩は平和の象徴だといいます。
もしかして鳩は、人の家のベランダを侵略して縄張り争いをする事で、戦争がいかに愚かな行為かを気づかせてあげているのではないでしょうか。
……んな事はねぇか!